C-517　高さ160cmのカップボード（ウォールナット）

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埼玉県のIさんからご注文いただいたウォールナットの食器棚です。

家具工房クラポの製作事例の中には、高さ150cm、160cmといった少し低めの食器棚も多くあるのですが、市販品でこのような高さの食器棚を見かけることはあまりありません。Iさんも、やや低めの食器棚を探していて私たちのサイトにたどり着いてくださったそうです。「C-307に近い食器棚を見せていただきたいです」というのが最初に頂いたメールでした。あいにく近似の食器棚は展示しておらず、その旨をお伝えしたのですが、それでも質感などをご覧になりたいとのことで、埼玉県からわざわざ訪ねて来てくださいました。

こちらがIさんからのオーダーでお作りした食器棚の図面です。基本の構成はC-307に沿っているのですが、短い脚を設けたり、小引き出しを無しにしたりと、少しのアレンジを加えてお作りすることになりました。

そうして完成した食器棚がこちらです。大きさの目安として身長160�pの人物のイラストを入れてみました。

上段の引違い扉にはIさんのご希望により石目調のデザインガラスを入れました。こうしたエンボス柄のガラスを用いることで得られる効果は、中のものがボンヤリとしか見えなくなり、プライバシー性を高めてくれるという点と、家具の雰囲気が少し大人っぽくなると申しましょうか、佇まいに落ち着きが生まれるということも挙げられると思います。

今回Iさんがお選びになったガラスの不透明度はそれほど高くありません。ガラス越しに見えるカップと、ガラスを通さずに見えるカップとの差はこれくらいです。デザインガラスには様々なパターンがあるので、柄を選べばもう少しボンヤリさせることもできます。

扉の内部には高さを変えることのできる棚板が設けられています。この棚板は奥行きが2種類あり、上の写真では下に奥行きの深い棚板、上に浅い棚板がセットされていますが、この上下を入れ替えることもできます。

引違い扉の下はオープンスペース。Iさんのご希望により高さを約40cmとしました。

引き出しにはスライドレールが取り付けられているので、カトラリーなどをどっさり入れてもスムーズに出し入れできますし、いっぱいまで引いても抜け落ちることがないので安心です。

このように上段の奥行きをやや浅くすることで、室内に置いた際の圧迫感を和らげることができ、同時にインテリア性を高める効果も得られますので、リビングなど人の集まる場所に設置する場合に特にお勧めです。

Iさん、ありがとうございました。