D-168　キーボードスライダー付きのデスクとキャビネットのセット

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以前にラウンドテーブル5248をご購入くださっている、東京都のIさんから、あらたにリモートワーク用のデスクのご注文をいただきました。

本当はD-120のような片袖机にあこがれていらっしゃるというIさんですが、今後も転居を繰り返す可能性が高いそうで、転居先の様子によって右に引き出しがあったほうが良い場合と、左に引き出しがあったほうが都合が良い場合とありますし、そもそも大きすぎて搬入ができない可能性もあるので、泣く泣く片袖机は諦めて、応用の効くセパレートタイプでお願いしますと連絡をいただきました。
（セパレートタイプとはデスクとサイドキャビネットが分離しており、時々に応じてキャビネットを右にも左にも置くことができるタイプのことです）

セパレートタイプにする場合、デスクのデザインはT-194のようにしたいとおっしゃっていたIさんでしたが、機能面での必須条件に「キーボードスライダーが欲しい」ということがありましたので、その構造上の都合からT-194では実現できないことをお伝えしました。片袖机を諦めた上にT-194も諦めざるを得ず、次第に夢が遠ざかっていくところでしたが、その後も前向きに検討を継続してくださり、最終的には上図のようなデスクセットをお作りすることになりました。

これは完成したデスクのみの写真です。ごらんのとおり、当初の御希望からはだいぶ様子が変わりました。どちらかと言うとスッキリとしたフォルムを好まれるのかと思っていたので、装飾を施した「ロクロ脚」が採用されようとは考えてもいなかったのですが、Iさんの中では、こうした傾向のデザインも、D-120やT-194と遜色ないくらいにお好きなのだそうです。

天板の下に見える空間がPCのキーボードを納める部分、つまりキーボードスライダーです。

これはそのキーボードスライダーを引き出した様子です。　このスライダーはベアリング式のスライドレールによって支持されているので、スムーズに出し入れすることができます。（D-139やD-23などでも同様の機構をご覧いただけます）

スライダーの移動距離は約25センチ。耐荷重は40kg弱になります。

こちらはサイドキャビネット。天板の上に広がった書類や書籍を一時的に退避させるのに引き出しの上のオープンスペースは重宝します。

脚部はアーチ状に加工。これは下の写真に見られるデスクの幕板（まくいた）形状に呼応させたものです。

この写真ではデスクの左にキャビネットが置かれていますが、もちろん右に置いてお使いいただくこともできます。

Iさんからは「形も色味も素敵でとても気に入りました！ありがとうございました！」とメールをいただきました。Iさん、ありがとうございました。